2017.03.11

はてなブログに引越し

引越しばっかりして迷走していますが、はてなダイアリーに引っ越します。

OLマリコの映画の食べ物日記
http://imarikobook.hatenablog.com/

よろしくお願いします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.10.11

ブログ再開

 SNSをやっていたのですが、なんとなくブログを再開しようかなと思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.10.04

Bloggerに引越し(2012年)

Meatloaf08
blogを引越しします。

 この日記は、最初はSo-netのホームページで始めて、次にこのNiftyのココログに移行してチマチマとやっていたのですが、今度はBloggerに少しずつ引越ししようかなあと思ってます。

Bloggerのアドレスはこちらです↓
OLマリコの映画の食べ物日記
http://officeladymariko.blogspot.jp/

 せっかく書き込んでいただいたコメントとお別れするのがさびしいのでココログも残します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.09.07

日本橋(1956年)

Hamaguri10
季節はずれのハマグリの潮汁。

 OLとOL、刑事と刑事、カウボーイとカウボーイ、軍人と軍人、北島マヤと姫川亜弓(『ガラスの仮面』)、ノエミとクリスタル(『ショーガール』)などなど、同じ職業のライバル同士が力の限り戦うことでお互いを認め合う友情映画はいっぱいあります。同じ人を愛する恋敵同士が、その愛し方を通して尊敬し合う映画もいっぱいあります。ずいぶん前に淡島千影追悼の気持ちでなにげなく見た市川崑監督『日本橋』も私にはそんな映画に思えました。好きなシーンがあったので泉鏡花の原作も読み、先日、日本橋でゆかりのある場所めぐりをして来ました。


 


 主人公のお孝(淡島千影)は日本橋の売れっ子芸者で、西河岸の延命地蔵尊の近くの露地で置屋を始めます。その露地には芸者の幽霊が出ると噂されていましたが、気の強いお孝は千世(若尾文子)をはじめ芸者をたくさん抱えて羽振りよくやっていました。お孝は美しく優しい清葉(山本富士子)をライバル視し、清葉が振った男を自分の恋人にするという当て付けを繰り返しています。北海道の海鮮問屋の五十嵐伝吾(柳永二郎)もその一人でしたがお孝に捨てられ、清葉への未練も断てず、すべてを捨てて東京で浮浪者になっていました。ある日、清葉は医学者の葛木晋三(品川隆二)の座敷に呼ばれ、清葉に姉の面影を重ねる葛木に思いを告げられますが、旦那のいる身の清葉は彼の思いに答えられません。一石橋で悲嘆にくれていた葛木は巡査に怪しまれ、尋問を受けているところをお孝に救われ……という物語です。



 市川崑監督が小村雪岱の絵のような画づくりをしているところが面白かったです。山本富士子が雪で真っ白に染まった橋の上を赤い傘を差して渡るシーンなどまさに小村雪岱の世界で、神保町シアターの客席から溜め息がもれていました。私が一番感動したのは、お孝が二階の窓から落してしまう扇を清葉が露地でキャッチするところです。『ショーガール』でノエミとクリスタルがドッグフードを食べた話をしながら高級シャンパンのクリスタルを飲むシーンに匹敵するくらいの、素晴らしい女の友情シーン。儚い身の上の芸者同士の友情をこんな美しく描く方法があるのかと、不覚にも涙してしまいました。この扇のシーンは原作にもあります。


 


Jizou01
日本橋西河岸地蔵寺。


 お孝の置屋・稲葉家のすぐそばにある西河岸地蔵尊は今もありますが、昭和五十一年(一九七六年)に建て替えられたものだそうです。本堂には、明治座で『日本橋』が上演されたときにお千世を演じた花柳章太郎が奉納した小村雪岱画「お千世の図額」があり、申し込めば見ることができるとのこと。映画の中でお孝がお百度詣りをしていたお百度石もちゃんとありました。


Ohyakudo
日本橋西河岸地蔵寺にあるお百度石。


 葛木とお孝が出会う一石橋もまだ残っています。泉鏡花が『日本橋』を出版したのは大正三年(一九一四年)で、この一石橋の親柱が建てられたのは大正十一年(一九二二年)。そしてその親柱のすぐ脇にある「迷子しらせ石標」は安政四年(一八五七年)に建てられたので、泉鏡花が『日本橋』を書く前からここにあることになります。


Ichikokuhashi
葛木とお孝が出会う一石橋。


 一石橋の袂ではかつて「一石餅」が売られていたようです。しかし店は現存せず、どんな餅かすらわかりません。そのほかにも原作の『日本橋』には、苺や林檎が美味しそうな小紅屋という果物屋、河岸の立ち食い鮨、打切飴、大蒸篭で配る引越し蕎麦、上野の西洋料理、桶饂飩、八頭の甘煮、豆煎、天麩羅蕎麦、千草煎餅、紅茶などが出てきて、大正三年(一九一四年)当時の和食と洋食が混在している東京の食文化がわかるのも楽しいです。原作はそのほか「女二人が天麩羅で、祖母さんと私が饂飩なんだよ。考へて見ると、其の時分から意気地の無い江戸兒さ」なんてセリフもありました。通ぶってコダワリの蕎麦を食べるのが江戸っ子ではなくて、饂飩を食べる意気地のない感じが江戸っ子とは面白いです。


Ichikokuhashi02
一石橋迷子しらせ石標。


 葛木やお孝らが歩く日本橋は既に、辰野金吾が設計した赤レンガの帝國製麻ビル、東京火災保険、そして日本銀行が建っているモダン都市です。当時の建物はほとんど残ってないですが、日本銀行はいまでもその壮麗な姿を見ることができます。一石橋を渡ってその日本銀行の前に差し掛かるあたりで、実はこの映画で最も衝撃的な食事シーン、五十嵐伝吾が羆の毛皮の筒袖から蛆をむしって食べる場面が繰り広げられます。伝吾によると蛆を食べると身体が暖まって、何日も食事にありつけなくても平気なんだそうです。すごい生命力。『血と骨』のビートたけしみたいです。しかしOL日記に蛆を出すわけにはいかないので、ここでは葛木が放生会として一石橋から流した雛祭のサザエとハマグリにちなみ、ハマグリの潮汁を作りました。


Ginko
一石橋の方から眺めた日本銀行。


 貧しい家に生まれながら頭脳明晰で医学者の道が開けた葛木晋三。アザラシのような男でありながら実業家として成功した五十嵐伝吾。二人は日本の近代化によって道が開けたものの、生れた境遇の暗さを払いきれず、近代と近世の間で迷子になっているように見えます。そして置屋の女将として自立するはずが恋愛で挫折してしまうお孝と、「清葉さんは楽勤め」と腰掛けOLのように揶揄される芸者から一変してお孝の跡を継いで置屋の女将となる清葉も、同じではないでしょうか。赤レンガの西洋風のビル群と電車、花街や河岸や地蔵尊が混在する日本橋という町が、彼ら彼女らの姿に重なることは言うまでもありません。そして現代の自分とそうかけ離れてる世界ではないという気もするのでした。


 


 文庫に掲載されている佐藤春夫の解説には「この一篇を一貫する主題は愛情である」とありましたが、私は「餅屋は餅屋ぢゃ、職務は尊い」という巡査のセリフがこの本のキーになる言葉のような気がします。それは私が都会でサバイブ中のOLだからでしょうか。ハマグリの潮汁は五月頃に料理して撮ったものです。NHK「ためしてガッテン」でハマグリは加熱しすぎないよう気をつけると身がやわらかくふっくら仕上げられると言っていたので、ちょっと沸騰したところで火を止めて密閉性の高い蓋をして余熱でハマグリの口が開くまで温めてみました。だし、塩、酒、醤油のシンプルな味付けながら、たいへん美味しかったです。


 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.02

ジェイン・オースティンの読書会(2007年)

Brownie05
わが家のブラウニーにはマリファナは入ってません。

 
 ノラ・エフロンが亡くなってしまいました。
 大人の女性になって『アニー・ホール』を改めて見たとき、あのマニッシュで素敵なファッションと裏腹に、アニーがあまりに空っぽなことにショックを受け、つくづく思ったのはノラ・エフロンって偉いなってことでした。『アニー・ホール』の約十年後、ウディ・アレンに物申すように「It had to be you」が流れるロマンティックコメディの脚本を書いて、アニーの百倍がんこなサリーを大の人気者にしたノラ・エフロンは、本当に賢くて面白くて立派! 『シルクウッド』『ジュリー&ジュリア』以外は、男性映画ファンがバカにするラブコメと女性映画ファンが煙たがるドタバタコメディばっかり作ったので、ノラ・エフロンは軽く見られがちのような気がしてならないけど、知的で辛辣で軽やかで洒落ていて尊敬していました。


 


 近頃は「ノーラ・エフロン」で統一されているみたいだけど、昔の小林信彦のエッセイなどでは「ノラ・エフロン女史」なんてよく書かれていたし、『ハートバーン』や『ママのミンクは、もういらない』などの著書では「ノラ・エフロン」と書かれているし、ずっと「ノラ・エフロン」って言ってたから、もう、そう書いちゃう。過去の日記で、『ジュリー&ジュリア』のブフ・ア・ラ・ブルギニヨンを、『奥さまは魔女』のココナッツ・シュリンプを、『ミックスナッツ』のフルーツケーキを作ったように、彼女の脚本・監督・プロデュース作品はたぶんすべて見てるんじゃないかな。著書も手に入るものはひととおり読んでいるはず。


 


 そして、ちょうどこの『ジェイン・オースティンの読書会』を見ながら、ノラ・エフロンの次の監督・脚本作はイギリスのTVドラマ「ジェイン・オースティンに恋して」の映画化なんだよね、と楽しみにしていたので本当に悲しいです。現代女性が『高慢と偏見』の世界に迷い込むファンタジーコメディ(?)をノラ・エフロンがどんな風に撮るのか、見たかったな。ジェイン・オースティンの長編処女作にして死後に出版された『ノーサンガー・アビー』の中には下記のような文章があり、なんだかノラ・エフロン作品みたいで、約二百年前の女性が書いたとは思えず笑ってしまいました。



ふたりはポンプ・ルームを歩きながら楽しいおしゃべりをしたが、もちろん話題は、若い女性をあっという間に仲良しにしてしまう話題、すなわちドレス、舞踏会、恋のたわむれ、そして奇人変人の噂などだった。(中野康司訳『ノーサンガー・アビー』より)


Lostinaustein02
「ジェイン・オースティンに恋して」


 そしてノラ・エフロンも、『ユー・ガット・メール』でエルンスト・ルビッチ監督『桃色の店/街角』をリメイクしたときに、ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』も下敷きにしていたので、ジェイン・オースティンのファンだったはずです。ジェイン・オースティンとノラ・エフロンのカップリング、そしてもちろん他にももっといろいろ。見てみたかったな。


 


 というわけでジェイン・オースティンのファンでもあるので、カレン・ジョイ・ファウラー著『ジェイン・オースティンの読書会』が発売されたときはすぐ買いましたが、未読のままになっていました。それが五月末の韓国旅行の前になにげなく読み始めたら止まらなくなって、飛行機の中でもこの本を読んでいました。「十九世紀のイギリスの女性が書いた本を読む現代のアメリカの女たちの話を韓国で読む日本の女」が私。脚本を書いて映画化したロビン・スウィコードという監督は、脚本家のニコラス・カザンの奥さんで、名前からわかる通り、ニコラス・カザンはエリア・カザンの息子。二人の娘が『レボリューショナリー・ロード』でオッパイを出していたゾーイ・カザンということになります。


 


 年齢も職業も性格も異なる六人が、ジェイン・オースティンの読書会を行う、という映画です。長編六作品の中から、人生経験豊富なバーナデット(キャシー・ベイカー)が『高慢と偏見』、独身のドッグブリーダーのジョスリン(マリア・ベロ)が『エマ』、フランス語教師のプルーディー(エミリー・ブラント)が『説得』、夫と離婚したばかりのシルヴィア(エイミー・ブレネマン)が『マンスフィールド・パーク』、シルヴィアの娘でレズビアンのアレグラ(マギー・グレイス)が『分別と多感』、そして唯一の男性でSFおたくのグレッグ(ヒュー・ダンシー)が『ノーサンガー・アビー』と、それぞれのホストとなり、読書会のための場所と軽食を提供します。読書会が進むうちにそれぞれに訪れる人生の特別な局面が、どことなく微妙にジェイン・オースティン作品と重なるように描かれるのが見所です。


 


 ずるい…! 原作では「まつ毛が長い」くらいのアピールだったSFおたくのグレッグを、ヒュー・ダンシーが演じるなんてずるい! 『二十五年目のキス』日記で罵った『お買い物中毒な私!』では、就職した会社の若くてヤリ手のハンサムな上司がヒュー・ダンシーで、自分を高く評価してくれる上に恋仲になって、しかも実は彼はイギリスの大金持ちだった…、なんて話がうますぎた! それが今度はジェイン・オースティンの読書会にヒュー・ダンシーが来るなんて。ライオンの群れにお肉を放り込むようです。お肉はどうなるか? その展開にジェイン・オースティン要素(特に『エマ』)が絡ませてあるところが楽しいです。そのほかの五人の恋愛模様も同様にジェイン・オースティン要素を巧妙に絡ませて描かれるのだけど、映画はさすがに六人のエピソードを丁寧に描くには時間が足りないのが残念! 


 


 原作はホスト役が読書会でふるまう食べ物も細かく書かれています。サン・ティーやピーチマルガリータなどのドリンクから、ワインが出てくる場合はプティ・シラーやグラフィナ・マルベック、ボニー・ドゥーン・ヴィンヤードの白ワインなど、ホストがどんなものを選んだのかもちゃんと教えてくれます。軽食もクレム・ド・ミント入りのスクエアクッキー、干しクランベリーとクルミの砂糖がけをあしらったグリーンサラダ、ホムスやアーティーチョークを使ったものなど数種類のディップ、ルートビア・フロスト、ペッパークラッカー、自家製ストロベリーシャーベット、シュガークッキーなど、ちょっと気になるものばかり。それぞれに人柄が表れている「おもてなし」の中身がチマチマ描かれているのもこの小説の楽しいところなのだけど、映画は時間が限られているから食べ物に原作ほどの存在感はありません。ふと、食べ物を使って人間を描くことが上手だったノラ・エフロンならどうしたかな? と想像してしまったのは正直なところです。


  


 


 プルーディーの母親(リン・レッドグレイブ)がテレビを見ながら食べているのがブラウニーなのですが、原作には出てきません。真面目な高校教師のプルーディーとは正反対で、母親は元ヒッピーのだらしない女。プルーディーが家に帰ると、部屋はメチャクチャ、台所は汚れっぱなし、床の上に直にブラウニーの型が置かれてカーペットが焦げているのに、母親は平然とテレビを見て笑っています。母親の意識がちょっとふわっとしている様子から察するに、ブラウニーにはマリファナが入っている? 『ノッティングヒルの恋人』『人喰いアメーバの恐怖2』『25年目のキス』日記でしつこくブラウニーを作ってきましたが、アメリカの映画やドラマにおける「ブラウニーといえばマリファナ」という表現の多さには本当にびっくりします。ジェイン・オースティンと深い関わりがあるわけでもない菓子ですが、せっかくブラウニーが出てきたので『25年目のキス』日記で失敗したレシピの分量を半分に減らしてリベンジしてみました。もちろんわが家のブラウニーにはマリファナは入ってません!


cake ポール・A・ヤングさんのブラウニーのリベンジレシピ

【材料】
・無塩バター 50g
・ゴールデンカスターシュガー 125g
・ゴールデンシロップ 37.5g
・70%ダークチョコレート 137.5g
・放し飼いの鶏の中くらいの卵 2個
・中力粉 35g
・ココナッツフレーク 25g
・ドライチェリー 50g

【作り方】
・オーブンを170℃に余熱する
・大きなソースパンで、バター、砂糖、シロップが滑らかになるまで溶かす
・火を止めてチョコレートを加え、よく混ぜる
・卵を溶いてチョコレートの混合物と混ぜ合わせる
・小麦粉、ココナッツを加え、十分に混ぜる
・クッキングペーパーを敷いた15cm×20cm×2.5cmのトレイに注ぎ、平らにならす
・チェリーをブラウニーの表面に散らし、30分間焼く
・オーブンから出して冷まし、一晩冷蔵庫で冷やす
・型から出して、ペーパーを取り除き、濡れたナイフを使ってブラウニーの端を切り落とし、好きなサイズの四角形に切る
・食べるときは室温もしくは温める
・密閉容器に入れて冷蔵庫の中で4日間保存できる

bookポール・A・ヤング著『adventures with chocolate』より



 『25年目のキス』日記のレシピの分量を半分に減らし、焼く温度を170℃に上げてリベンジ。ゆるゆるな感じはなくなったけど、やはり濃厚なチョコレートの塊を食べている感じ。これはこれで羊羹みたいでコーヒーや紅茶のお供にいいかも。自分の好みとしては一晩おいただけだとちょっとまだなじんでない、卵の生臭さみたいなもの?が気になったので、二晩くらい冷蔵庫においてちょっと締まった感じになったくらいが好きでした。しかしもうちょっとチョコレートの塊とケーキみたいなパフパフの中間ぐらいな感じにならないかな。ブラウニー研究はまだまだ続きます。


 

 

 


  


 


 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«子猫をお願い(2001年)