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2009.12.28

ミックス・ナッツ(1994年)

Fruitscake04
映画では赤い缶に入ったままだったフルーツケーキ。

 今年こそはケーキを焼いたりご馳走を作ったりクリスマスイブを楽しむつもりだったのですが、なんだかんだと毎年と変わらず晩飯すら落ち着いて食べられないパッとしないクリスマスでした。せめてということで鑑賞してたのがノーラ・エフロンが1994年に撮ったクリスマス映画です。最初から最後まで狂騒的でバカみたいなコメディ映画です。でも嫌いになれない一本です。エフロン作品には『ジュリー&ジュリア』『めぐり逢えたら』『恋人たちの予感』など電話がよく出てきますが、この映画はスティーブ・マーティン演じる主人公の仕事が「自殺防止の電話相談ボランティア」なので、電話ネタが断然濃いです。オリジナルは『サンタクロースはゲス野郎』というフランス映画なのだそうです。

 ちなみに過去の日記では『やわらかい手』『おくりびと』『僕の彼女はどこ?』『悲しみは空の彼方に』『天が許し給うすべて』『イースタン・プロミス』『ルートヴィヒ』などにクリスマスツリーが出てきます。


Mixed_nuts_2
ミックス・ナッツ イブに逢えたら [VHS]


 主人公のフィリップ(スティーブ・マーティン)はマンチニク夫人(マデリン・カーン)、キャサリン(リタ・ウィルソン)と電話相談ボランティア団体「命の電話」で働いています。フィリップは恋人のスーザン(ジョエリー・フィッシャー)と別れたばかりで、キャサリンは今年も恋人ができず、それぞれ静かなクリスマスを過ごすはずでした。ところが高級マンションへの建替えを計画している大家のスタンリー(ギャリー・シャンドリング)が「命の電話」の立ち退きを命じます。フィリップたちが困っているところへさらに、夫に愛想をつかした妊婦のグレイシー(ジュリエット・ルイス)、その夫で自称壁画家のフィリックス(アンソニー・ラパーリア)、頭のトロいユダヤ教徒のルイ(アダム・サンドラー)、巨漢のオカマのクリス(リーヴ・シュレイバー)が加わってクリスマスがメチャクチャになる……という話です。

 やしの木が茂り、白い砂浜がひろがり、青い海の向こうに水平線が見えるカリフォルニアのベニスビーチをスティーヴ・マーティンが自転車で走り抜け、The Driftersの能天気な「White Christmas」が流れる、というオープニングからニヤニヤしてしまいます。そして彼の自転車の荷台に乗っているのが、人々の間を巡って重要な役割を果たすフルーツケーキです。しかしフルーツケーキはずっと赤い缶に入ったままで最後までその中身は見せない、というのが面白かったです。



 さえない人たちが大騒ぎした挙句、なんとなくいいクリスマスを迎えるという映画なので、パッとしないクリスマスを過ごす私にはピッタリでした。でも、この人たちは少なくとも2人殺しているので本当にひどい話です。さえない人たちを演じる俳優陣はみなさん素晴らしいのですが、中でも特にリタ・ウィルソンが印象的で、棒のように痩せてて動作が鈍臭く、いかにもモテなさそうでありながら妙に可愛い人でした。こういう女性、日本にもいっぱいいると思うのですが日本の映画やテレビではなかなか見かけません。この人と結婚したトム・ハンクスはさすがだと思います。



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 ドタバタのクリスマスをさらに盛り上げるのが、町や部屋の可愛い飾りと、食べ物でした。ジュリエット・ルイスはおなじみ行儀の悪い可愛い女の子の役で、牛乳を水筒に入れていつでもどこでもストローでチューチュー吸い、ピーナッツバターの瓶に指をつっこんで舐め、銃で撃たれそうになっても殺人犯にさせられそうになっても何か食べてました。そしてこの映画のクリスマスディナーは、なぜかテイクアウトの中華料理……。チェストナッツ入りのチャーメン(「ひしの実入りの焼きそば」と訳されていた)、おみくじクッキー、スペアリブなどをみんなで食べてました。

 キリスト教徒にとってクリスマス前の4週間は、キリストの降誕を待ち望む「待降節」というのだそうです。待降節の間、信者は肉や卵を断って魚介類以外のたんぱく質を摂取しません。娯楽も慎しみ、クリスマスイブまではひたすら祈り続けるのだそうです。そして12月25日以降は晴れて降誕祭となり、私たちがよく知っている、ご馳走を食べてみんなでお祝いをするクリスマスになるわけです。そんな精進の時期にも、中世の昔から食べることを許されていたのが「スパイスやドライフルーツ入りの菓子」なのだそうです。この『ミックス・ナッツ』のようなクリスマスシーズンの映画に、フルーツケーキやシュトレンやジンジャーブレッドが出てくるのは、そういう習慣に関係あるのでしょうか。



 というわけで映画の中で活躍していたフルーツケーキをわが家でも真夜中に焼きました。レシピは今まで作ったいろんなケーキのゴチャ混ぜアレンジです。

cake フルーツケーキ

【材料】
・バター 80g
・サワークリーム 50g
・小麦粉 130g
・砂糖 80g
・卵 1個
・ドライフルーツ(レーズン、レモンピールなど) 120g
・アーモンドパウダー 15g
・ベーキングパウダー 小さじ1
・塩 小さじ1/4
・バニラオイル 少々
・レモン汁 小さじ1

【作り方】
・レーズンなどは一ヶ月前くらいからラム酒などに漬けておく
・バターと卵を室温にもどす
・薄力粉とベーキングパウダーをふるっておく
・オーブンを180℃に余熱しておく
・ボウルにバターを入れて白っぽくなるまで泡だて器で混ぜる
・砂糖と塩を加えて混ぜる
・サワークリーム、レモン汁を加えて混ぜる
・薄力粉とベーキングパウダーの半分を加え、溶き卵の半分を加えて混ぜ、よく混ざったら残りの薄力粉、卵を混ぜる
・バニラオイルを入れ、ゴムべらで混ぜる
・ドライフルーツを入れて混ぜる
・180℃で50~60分焼く
・型から取り出して冷めるまで置いておき、乾かないようにサランラップで包んで一晩置く


Fruitscake06
黒豆ケーキではないです。


 映画の最後は私の大好きなドクター・ジョンが歌う「Mixed Nuts」という曲で締めくくられました。いつものピアノ、そしてニューオリンズとクリスマスソングをミックスしたサウンド、歌詞もどうやらクリスマスっぽい楽しいことを歌っているようです(作詞作曲はブロック・ウォルシュ)。ドクター・ジョンはアルバムをやたらいっぱい出しているので全部は把握できてないのですが、この映画のために歌われたものなのでしょうかね。


 



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