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2010.02.16

幸せのレシピ(2007年)

Tomato01_2
バジルとチーズを振りかけたトマトソースのパスタ。

 オリジナルのドイツ版『マーサの幸せレシピ』を見た後、私の餃子先生が見たというアメリカのリメイク版も見てみました。どんな悩みもお色気と腕力でガハハと吹き飛ばしそうなキャサリン・ゼタ=ジョーンズ様がヤンデレ系(?)の主人公をどう演じるのか……!? 

 と、キャサリンにちょっとそぐわない役があてがわれていることから想像すると、『リトル・ミス・サンシャイン』で人気者になったアビゲイル・ブレスリンを活躍させるために企画されたリメイクなのでしょうか。OL向けラブコメ風でありながら、監督が『シャイン』のスコット・ヒックス、音楽監督がフィリップ・グラスなのはちょっとビックリでした。フィリップ・グラスはレストランの客として出演もしているらしいです。最後の方のシーンで入口付近の席にいるらしいですが私はまだ見つけられません。


 


 ストーリーはドイツのオリジナル版とほとんど同じで、フレンチレストランのシェフであるケイト(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)が、事故死した姉の娘、ゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)と一緒に暮らすことになり、シェフ仲間のニック(アーロン・エッカート)を介して、ケイトとゾーイの絆が深まっていく様子を描く映画です。

 ただしオリジナルのドイツ版と大きく違う点が2つあります。ひとつは、ケイトはセラピーを受けてはいるのですが、ドイツ版のように彼女の軽いウツ症状は描かれないということです。そんな伯母に子どもを育てさせるなんてありえない!という判断だったんでしょうかね? また、ゾーイの父親はまったく出てきません。ドイツ版のようによく知りもしない外国の男に子どもを引き渡すなんてありえない! という判断だったんですかね。それらによって真面目で不器用な女シェフの話から、気が強くて周囲と衝突してしまう女シェフの話にちょっと変わっていたかもしれないです。いろいろ省略した分は説明に費やされてドイツ版より呑み込みやすくなってはいましたが、映画としては私はドイツ版が好きです。

 ニックを演じるアーロン・エッカートは『ベティ・サイズモア』によって、私の中では“頭の皮剥ぎ俳優”のひとりに位置づけられています。あとは『ハンニバル』のレイ・リオッタや、『インディジョーンズ/魔宮の伝説』のお猿などが挙げられます。ただ、アーロン・エッカートはハンサムすぎて、出てきた瞬間にケイトとくっつくことがわかるので笑ってしまいました。


 


 


 アメリカ版も美味しそうな食べ物が次々と出てきます。中でもケイトのサフランソースの秘密として「コブミカンの葉」という食材を中国人街に買いに行くのが気になりました。「バイマックル」とも呼ばれ、そもそもトム・ヤム・クンやカレーなどタイ料理などによく使われる食材なんだそうです。今までまったく意識したことのなかったスパイスです。今度、何かに使ってみたいです。



コブミカン(バイマックル) 実生苗1ポット 《熱帯果樹苗》



タイ料理には不可欠。これがなければおいしさも半減。バイマックルー(こぶみかんの葉:50g:)


 私が便乗して作ったのは、母親を失って食欲を失っていたゾーイにニックが食べさせるトマトソースのシンプルなパスタです。トマトソースっていろんなレシピがありそうですよね。いつも適当に作ってますが、イタリアの家庭で長く広く読まれた料理書とされる、ペッレグリーノ・アルトゥージ著『La scienza in cucina e l'arte di mangiar bene』(『料理の学と正しい食事法』、1871年初版)のトマトソースを調べてみました。



noodle ペッレグリーノ・アルトゥージのSugo di pomodoro

“スーゴ”と対照的な、“サルサ”と呼ばれる別のトマトソースについては後で説明する。スーゴはシンプルに、トマトピュレだけで作られなければならない。好みでセロリやパセリ、バジルの葉を刻んだものを加えてもいい。


 ほとんどトマトだけ? 日本でのイメージよりもシンプルなんですね。こんなの怖くて作ったことないなあ。


noodle ペッレグリーノ・アルトゥージのSalsa di pomodoro

ローマ地方に、どこにでもでしゃばる司祭がいた。彼が人々の家に行くと、家庭の問題についても言いたいことを言った。しかし、彼は正直な男だった。彼の熱意は悪いことよりもいいことをもたらしたので、人々は彼の望むようにさせた。ある機知に富んだ教区民が、彼に“トマト司祭”というニックネームをつけた。トマトはどんな料理にも入っているものだからだ。この話から学べることは、この果実から作られる美味しいソースは料理において大きな助けになるということ。4分の1のタマネギとニンニク、指くらいの長さのセロリ、数枚のバジルの葉、たっぷりのパセリを刻む。それに油と塩とコショウと7~8個のつぶしたトマトを加える。ときどき混ぜて煮詰め、漉して盛り付ける。このソースは何にでも使える。チーズとバターを加えてパスタに味付けしてもいいし、リゾットを作ってもいい。


 タマネギやニンニクを入れる、こちらのレシピの方がなじみ深いです。本家本元はひとくちにトマトソースといっても奥が深いものですね。


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トマトソース(イル・モンジェット)180g



稀少なサンマルツァーノ種トマトを使った超こだわりトマトソースイル・モンジェットパスタソー...

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